第5回全国菜の花学会・楽会in東近江

第5回全国菜の花学会・楽会in東近江を終えて(2008.8.10)

今回で5回目を迎えた全国菜の花学会・楽会は滋賀県東近江市の 「愛東福祉センターじゅぴあ」 を主会場に、2008年8月10日(日)に開催され、全国から
200名を超える皆さんのご参加を頂き、成功裏に終了しました。

◆「地域から考える、食とエネルギーの地産地消」をテーマに、”地球温暖化待ったなし”の当日、暑い中・皆さんと共に熱い議論をしました。

WS000350●Part1の菜の花学会は午後1時15分から開会され、開会セレモニーの後、「未来世代と地域が取り組む菜の花プロジェクト」として、①東近江市立市原小学校、②大阪府西淀川高校、③あわじ菜の花エコプロジェクト推進場推進会議、④コトナリエサマーフェスタ実行委員会からの事例報告がありました。

①東近江市立市原小学校5年の皆さんより、「わたしたちが考えた環境教育」として、社会科学習での循環サイクルの仕組み作りを学び、総合学習では身近な環境についてみんなで考え、さらには体験学習を通して、「菜の花プロジェクト」の仕組みを学び、「廃食油回収ボックス」の考案などの紹介がありました。小学生のみなさんが環境について考え、そして具体的な行動計画を立て、積極的に取り組む姿に大変感銘を受けました。

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②大阪府立西淀川高校は、2005年度より3年次に「環境」を必須科目として履修されている高校です。2007年より菜の花プロジェクトを立ち上げ、校内遊休地を開墾して、菜の花栽培(種まき・収穫)とBDF化などを体験。
(精製したBDFは阪急バスの燃料へ計画中)
2008年年5月に有志のメンバーで環境部を発足させ、エコ(環境)とコニュニケーションを重視し、地域との連携による取り組みの報告がありました。
地域との連携が、今後の一層の発展に結びつくことが期待されます。

WS000352③あわじ菜の花エコ・プロジェクト推進協議会
菜の花天ぷら油が地球を救う! ~持続可能な島づくり大作戦~ と題して
あわじ菜の花エコ・プロジェクトの「過去・現在・未来」として、プロジェクト立ち上げから、時系列的に、地域に根ざした仕組みづくりの活動経過と未来へ発展(進化)させるモデルづくり(持続可能な循環社会づくり)の提案や、BDF事業に関しては定量的に詳しく報告がありました。

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④コトナリエサマーフェスタ実行委員会(コトナリエ→今年から エコナリエ)
ボランティアに支えられたコトナリエを昨年と同様に、菜の花学会と連動して今年も8月9日(土)から16日(日)まで開催。
2004年の「湖東夏まつり」で真夏のイルミネーション「コトナリエ」をスタートさせて、今年で5回目を迎えました。この間、デザインはプロや、「滋賀県立大学(あかりや)」に依頼し、2006年の第3回目より、“電力代がもったいない!”を合言葉に地域で廃食油回収を実施して、BDFf燃料によるディーゼル発電に切り替え。
その他、期間中は「ちょこっとバス」の運行・エコ食器の使用・ゴミの完全分別実施などの報告がありました。また、昨年には、“ふるさとイベント大賞「奨励賞」”を受賞されました。

WS000354 WS000355●菜の花トークは、「~食とエネルギーとの地産地消を目指して~」をテーマに、早稲田大学環境塾塾長の原 剛さん ・ 元葛巻町長の中村哲雄さんをゲストに迎え、「菜の花プロジェクト」への思い・提言を頂きました。

原 剛さんからは、「菜の花プロジェクト」とは、日本の原風景を蘇らせ、日本人とは何か、自己確認(アイデンティティの確立)を試みる文化運動でもあると熱弁に語られました。
WS000381中村哲雄さんは、「日本一のクリーンエネルギーの町を実現されたいきさつ」や、「食糧・環境・エネルギーの課題に対するチャレンジ」、「文化としての省エネルギーを未来に」、「エネルギーの地産地消」を目指してと、町長時代の実績を基にこれまた熱弁のご報告がありました。
WS000365この後、コーディネータの藤井代表から、菜の花プロジェクトが抱える課題について、ゲストのお二人と熱い議論が交わされました。

●菜の花学会楽会Part-1は、あいとうマーガレットステションに場所を移して、地元料理に舌づつみをうち、なごやかな交流会となりました。

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●菜の花学会楽会Part-2は、東近江市池庄町のひばり公園へバスで移動して、BDFによる光の演出「コトナリエ → 今年からエコナリエ」を楽しみました。

ご参加頂いた皆様方、ありがとうございました。