第14回全国菜の花サミットin神崎「サミット宣言文」

サミット宣言

 春4月、全国から黄色い帯のように大地を染めて菜の花に託した人々の思いが、ここ神崎に集まっている。

 日本が震撼した東北の被災から3年。いまだ復興というにはほど遠く、放射能の処理にも気の遠くなる年月を必要とする現実。若者は職につけず、非正規雇用が激増し、「生き方を支える労働」が大きく貶められ、過疎と高齢化の農村に追い討ちをかけるようなTPPの攻勢、海も山も美しい自然も効率化の名の下に「放置」されてきた辛い現実がある。

 しかし、確実に春はくる。菜の花は種を宿し、花を咲かせ、大地を潤し、人々の豊かな思いを育て、自然エネルギーとなる油を生み出し、人やまちの営みを芳醇にする。風はその思いと営みを全国に広げていく。

 「里山資本主義」という本がベストセラーになり、若者たちが農村や地方の都市に住んで地域の人や高齢者たちともつながり、地域を再生しよう、豊かな未来を創ろうと大きく動きはじめている。食・農・環境を市民主体で楽しく豊かに切り開こうとする実践も確実に拡がっている。そうした多彩な動きが、この社会に織り込まれ、人とし生けるものへの応援歌になりはじめている。そうした人間と自然の共生こそが、この国の未来を拓くものだ。菜の花の種はどんなに小さくても、どこにでもたくさんの花を開かせるものだ。

 菜の花は「元気と未来」の象徴だ。

 それを広げることは、誰でもが自分たちの近くに小さなエネルギーを生み出し、「食」と「職」をつなげて、地域で市民が担う循環型システムを準備し、資源循環型社会の再構築を志向することでもある。

 神崎は発酵のまちだ。菜の花栽培から始まった取り組が、BDF(油精製)、養蜂などへと確実に拡がっている。そうした実践とここに集った人たちの思いと知恵と経験と力を発酵させ、菜の花に載せて全国に送ろう。若者に、女性に、高齢者に、なによりも子どもたちの未来に「元気と未来」を取り戻そう。その強い決意を込めて「第14回菜の花サミットin神崎」は、菜の花に託した人々の思いを未来を拓く力に変えて次のことを宣言する。

  • 私たちは、菜の花の「エネルギーを生み出す力」を高め、「ハチミツ」「菜種オイル」など豊かな食への多様な活用の道をさぐることで「食とエネルギーの地産地消」を一層推進する。
  • 私たちは、地域が自律的にすすめている「食とエネルギーの地産地消」の取り組みに、国や地方自治体も協働することを求めていく。
  • 私たちは、地域の資源を生かした「食とエネルギーの地産地消」の取り組みをすすめることにより、次世代に責任を持って引き継げる社会構築を進める。

2014年4月27日
第14回全国菜の花サミットin神崎参加者一同