2005・第5回全国菜の花サミットinあわじ
「持続可能なふるさと」づくりに向けての提言
10年前の阪神・淡路大震災から、私たちは、しぜんへの畏敬、自然との共生、人々との共感と連帯の大切さを学びました。
そして、震災復興に取り組む中から、私たち一人一人が「自立」し、地域が共通のこころざしを持って「協働」することが、地域共同体を再生することを学びました。
私たちがめざすべき「持続可能なふるさと」は、「もっと多く=The more, the better.」に代わり、「足るを知る=To be sufficiency is the best policy.」という価値観を共有化した「自立・分散・ネットワーク型の共生・協働型社会」です。
この持続可能なふるさとづくりに向けて、次のような取り組みを提言します。
- 食料・エネルギーなど地域環境資源の管理
- 地域内での食料自給を高める
- 水資源の適正管理を行う
- 太陽・風・バイオマスなど再生可能な自然エネルギーを利用・開発する
- 地域経済の自立
- 地域の経営資源が地域において循環する地域経済構造を構築する
- 可能な限り自立的で自給的な生活構造を構築する
- 地域独自の生活・文化の創造
- 地域に誇りを持ち、地域と一体感が感じられる「終の棲家」を創造する
- 「もったいない」の心を育み、ゼロエミッション型の地域創造をめざす
- 私たちの政策立案能力と政策実現能力の育成
- 地域自らが考え、地域が率先して取り組む「自律」と「自立」の地域管理能力を高める
- 自然を畏れ、自然に感謝し、自然とともに生きる知恵を育む
以上、阪神・淡路大震災からの復興と全国からの支援への感謝を全国に発信した淡路島で開催された今回のサミットの議論を踏まえ、私たちは「持続可能なふるさと」づくりに向け、力強くその具体化に向けて取り組むことを、ここに提言します。
2005年3月26日
第5回全国菜の花サミットinあわじ参加者一同