2015年10月 高校生が地元の小学生へ、廃食用油からBDFをつくる実験を教える催し

10月2日(金)

近江八幡にある八幡工業高校で、高校生が地元の金田小学生(今日午前中は4年生の1組、午後は2組)に廃食用油からBDFをつくる実験を教える催しがありました。

今日は金田小学校のシリーズの初日で、3日間5回行われます。なかなか鋭い質問も小学生から飛びだし高校生側も緊張して対応していました。化学実験の実習は結果が見えるので面白いですね。

終始なごやかに授業が進み、最後は授業でつくったBDFでディーゼルエンジンとそれを乗せたバイオディーゼルカートに全員が試乗しました。あっという間の2時間の授業でした。

このプロジェクトでは沖の島での「BDFイルミネーション」などこのほかにもいくつかのプログラムを計画しています。夏原グラントの助成を得て実施しています。

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八幡工業高校の秋山先生と7人の高校生が6人ずつ5班に分かれた小学生の指導教師になって進めます。まずはお兄さん先生の自己紹介です。

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天ぷら油(廃食用油)からBDFをつくる実験を始める最初の段階で、三角フラスコに入った廃食用油がどんな色でどんなにおいがするかを確かめてもらっています。

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廃食用油にメタノールと触媒の水酸化カリウムを混ぜ、熱を加えながら攪拌しているところです。だんだん色が変わってくるのが興味津々。メタノールは毒性が強いのでゴーグルをかけて行います。

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化学反応が終わると廃食用油はBDFとグリセリンに分離します。上澄みのBDFを採取して、これをディーゼルエンジンの給油タンクに入れて発動機を動かします。天ぷらのにおいのする排気ガスを出してエンジンが動くとみんな拍手大喝采です。

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で、最後は、このBDFを入れたバイオカートに試乗します。実際に自分たちがつくった燃料で動く車に乗るという体験が大切だと思います。
この子どもたちは、5年生になる来年にはBDFで動いている「うみのこ」に乗ることになってます。