2015年12月(その2) 南相馬訪問

12月19日〜21日 南相馬訪問

福島駅から南相馬市に向かう高速バスの車窓から見た「飯舘村」の除染土フレコンバックが積み上げれている風景のスナップ。まだまだ作業が続いています。

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19日は南相馬農地再生協議会の12月定例会が開かれました。
今回の訪問の一つの狙いは、震災5年を経過した2017年春に南相馬市で「全国菜の花サミット」の開催を提案することでした。
農地再生協議会の皆さんには積極的に取り組もうと賛同してもらいました。
この定例会ではナタネ油「油菜ちゃん」のボトルの検討を始めいろいろな商品開発についても議論されました。
南相馬市の皆さんはとても元気です。

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20日は南相馬市の小高区を訪問しました。
小高区は福島第一原発から20km圏内にあります。
各家庭の庭先には除染で出た土や草木のフレコンバックが積まれたままの状態です。
なかなかメディアからは伝わってこない日常です。

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移動中に、除染廃棄物の仮置き場をいくつか見てきました。
これは小高区の仮置き場です。
ものすごい量に圧倒されます。

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菜の花プロジェクトネットワークでは今年も秋に「福島支援ナタネ播種ボランティア活動」を行いました。
そのときに播種したナタネの生育状況を見てきました。
今年は暖かいせいもあり、順調に生育していました。
ナタネ播種はJR常磐線沿線に行いましたが、ここは来年の3月から一部列車の運行が予定されています。
車窓から菜の花畑の黄色い絨毯を見てもらい、農地再生・地域再生にかける地元の意気込みを感じてもらえたらと思います。

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小高駅前で昨年からイルミネーションイベントを行っています。
このイルミネーションの電気は廃食油を精製してつくったBDF燃料による自家発電の電気です。
ボランティアの人たちや相馬農業高校生たちと点灯式を行いました。
このイルミネーションは来年1月15日まで実施の予定です。

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できたらこのイルミネーションに使う豆球を全国から支援できないかと思います。
どんな方法がいいのか検討中ですが、皆さんのご感想をお聞かせください。

21日は午前中に南相馬市の南に位置する浪江町を案内してもらいました。ここは福島第一原発から20km圏内であるため通行許可証がないと行けません。
津波の被害がひどかった請戸(うけど)漁港(ここは原発から10kmほどのところ)や請願戸川沿いの視察と山側に入ったところの商店街などを見てきました。
いまもなお壊れたままの状態が放置され、ひとっこひとり住んでない商店街からは悲しみが伝わってきます。

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帰りは市役所前から高速バスに乗りましたが飯舘村を通ったときの動画です。
バスの車窓からはこんな風な景色が続きます。