40.田原市

最終更新日 2010-9-16

住所 〒441-3421 愛知県田原市田原町南番場30-1
TEL 0531-23-7401
FAX 0531-23-0180
URL http://www.city.tahara.aichi.jp/
E-mail
担当者 エコエネ推進室 計画推進係 小川 智康
機関紙 なし
会員数 なし

活動の概要

【目的】

WS211341 海と緑に囲まれた渥美半島で、活発な産業と豊かな暮らしが共存する美しく誇り溢れる田園共生都市の実現とともに、エネルギー・食料自給率向上、水資源の確保等の持続可能な地域を目指す田原市は、2010 年度の温室効果ガス削減目標を1990 年度比マイナス10%と定めています。平成20 年度に地球温暖化防止都市宣言を行い、一層の取り組み強化を図ります。
その具体的施策が環境共生まちづくり「たはらエコ・ガーデンシティ構想」であり、主要プロジェクトの一つが「菜の花エコプロジェクト」の取り組みです。主幹産業である農業は、全国1 位の農業産出額を誇りますが、遊休農地の増加とともにその対策が課題となり、市民・農家・事業者・行政などが協働して資源循環の仕組みの中でその課題解決に取り組んでいます。
個々の農家では対応することが困難な遊休農地の解消・優良農地の保全、農村景観整備を通じて資源循環型社会の構築に寄与するため、遊休農地解消事業、菜種栽培事業、菜種油製造・販売事業、廃食用油の利活用事業、バイオディーゼル燃料の利活用事業を実施しています。
この菜の花エコプロジェクトの取り組みは、市民をはじめ、農業高等学校や企業にまで広がりをみせ、栽培指導や作業の機械化も、市とNPO 法人田原菜の花エコネットワークの連携により年々拡充が図られ、「菜の花」による地球温暖化防止対策として大きく貢献しています。

【田原菜の花エコプロジェクトの経緯】

  • 昭和56 年 「花と潮騒の伊良湖岬」という観光キャンペーンを実施し、菜の花を県外に紹介する。
  • 昭和52 年 渥美花いっぱい運動推進協議会、企業などが中心となり伊良湖地区で菜の花を栽培する。
  • 平成元年 旧田原町農業委員会が遊休農地調査を開始する。
  • 平成9 年 渥美半島菜の花まつりを開催し、菜の花畑のライトアップを開始する。
  • 平成11 年 遊休農地解消事業として農業委員が中心となり遊休農地へ菜の花の作付けを行う。
  • 平成15 年
    • 菜の花エコプロジェクトが地域資源活用による「たはらエコ・ガーデンシティ構想」の主要施策なる。
    • 田原菜の花エコ推進協議会を設立する。(10 月)
    • 休農地解消のため、景観用草花・景観用菜の花・搾油用菜の花の作付面積の拡大を図り、遊休農地の保全、農村景観整備を図る。
    • 菜の花エコボランティア説明会を開催する。
    • 搾油用菜の花の農薬登録試験を実施する。
    • 廃食用油燃料化事業を開始し、バイオディーゼル燃料をスクールバス・公用車に使用する。
  • 平成18 年
    • NPO 法人田原菜の花エコネットワークが設立される。(4 月)
    • 景観用草花・景観用菜の花・搾油用菜の花の作付面積の拡大を図り、各地区での個人・グループが中心となる菜の花エコプロジェクトの取り組みを支援しネットワークを図る。
  • 平成19 年
    • 農薬登録試験を実施した除草剤・殺虫剤が登録される。
    • 渥美半島菜の花浪漫街道パートナーシップ会議を設立する。(9 月)
    • 国土交通省が展開する日本風景街道に渥美半島菜の花浪漫街道が登録される。(11 月)
  • 平成20 年
    • バイオディーゼル燃料をトラクター(営農支援センター所有)に使用する。
    • 日本風景街道渥美半島菜の花浪漫街道基本構想を策定する。(3 月)
  • 平成21 年
    • 日本風景街道渥美半島菜の花浪漫街道アクションプランを策定する。(3 月)
  • 平成22 年
    • 第10 回全国菜の花サミットin 田原を開催する。(2 月)

【平成21 年度菜の花栽培面積】

WS211340市内全域 約25.6ha
うち菜の花エコ(NPO 法人・個人等)
・観賞用菜の花 約9.5ha バイオディーゼル燃料で動くトラクター
・菜種 約2.6ha
渥美半島菜の花まつり(田原市観光協会)
・観賞用菜の花 13ha
花壇等観賞用菜の花
・観賞用菜の花 0.4ha

 

【廃食用油燃料化事業】

WS211342市内の業者から廃食用油を回収し、約6,000 ㍑/年をバイオディーゼル燃料に精製、スクールバス1 台・公用車2 台・トラクター1 台の燃料として使用している。(平成15 年11 月より)

 

 

【日本風景街道渥美半島菜の花浪漫街道の推進】

渥美半島の魅力や美しさを発見、創出し、市民・事業者・行政が協働して景観、自然、歴史、文化、産業、エコエネルギーの地域資源を活かした原風景を創成します。

【環境・食・農業の体験学習や生きがいの場の提供】】

菜の花栽培、菜種の収穫において子どもや親が「資源循環」や「環境と食と農業」の関わりを学ぶ体験学習の場や、農作業を通して高齢者などの生きがい、健康づくりの場を提供します。