51.菜の花エコライフネットワーク

最終更新日 2010-03-25

住所 〒527-0157 滋賀県高島市新旭町北畑45
(社会就労センターアイリス内)
TEL 0740-32-2957
FAX 0740-32-3395
URL
E-mail
担当者 理事:伊妻猛志(代表)
機関紙 なし
会員数

活動の概要

  • グループの大部分のメンバーは、環境にこだわった仕事を進めている福祉施設に 勤めており、日々の仕事の中で、町内全域及び郡内の一部より毎月約1000リットルの 廃食油を回収し、粉石けんやBDFの製造を行っている。
  • グループは10aの休耕田を借用し、菜の花栽培を実施している。
  • 小型の菜種絞り機を購入し、小学校での搾油体験(総合学習)に活用している。
  • 毎年、5月に開催される町主催の菜の花まつりに参加している。

活動の歴史

  • 2000年 5月  菜の花エコライフネットワーク発起人集会
  • 2001年 4月  湖国21世紀記念事業県民主体事業「水と命の活動」の1つに 採択され、「第1回菜の花サミット」を開催
  • 2002年10月~ 小学校での搾油体験(総合学習)2005年9月までに7回実施
  • 2003年 2月  自然エネルギー学習会開催「BDFってなに?」
  • 2004年 6月  グループ作付けの菜の花畑で、総合学習。小学生と一緒に 刈取り、搾油体験
  • 2005年 6月  小学4年生の総合学習、菜種の搾油体験と石けん、BDFの製造を学習

最近の活動状況(2006年度の活動状況)

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  • 高島市とヤンマーの共同実証試験(BDF100%コーージェネレイションシステム及びBDF製造システム)うち、BDF製造システムがアイリスに隣接してほぼ完成しました。菜の花色の美しい建屋です。

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  • 2階建てのBDF製造プラント。
  • ヤンマーの中央研究所内で実験を続けてきましたが、こちらに移設され、8月後半からヤンマーによる試験運転、9月から、アイリスの山田指導員が実際の運転に当たる予定です。
  • 1工程ごとに反応層もタンクも別になっていて、順々に送り出すタイプ。

【伊丹クリーンセンターで作業実習】

  • 7年間慣れ親しんだ従来のプラント(エルフA型)も、並行して運転をしていく方向であり、施設長・指導員と共に、早朝6時発で伊丹クリーンセンターに日帰り研修しました。
  • 全く同じプラント(エルフA型)で、アイリスと同じ平成11年秋から現在まで休まず運転されていることに、大変共感し、また、機械のフル回転ぶりにとても驚きました。
  • 毎年20,000リッター余りといいますから、アイリスのほぼ2倍、週4回ペースであり、初期のプラントを、自分達でメンテナンスしたり、修理したり、手作りで工夫したり、本当に文字通り「使いこなして」おられました。男性3名ぐらいの体制で、コツなど論じ合いながら働く姿は、どこかSL時代をほうふつさせるムードがあり、「こういう人達もいるんだな」とあらためて思いました。、ここまで使ってもらったら、プラントもきっと喜んでいることでしょう。
  • 朝8時過ぎから午後2時ごろまで、製造過程を共にしながら、意見交換しました。旧式プラントなりの工夫(アイリスは水洗いを最大5回、伊丹はメタノールの反応を2回など、作業員の経験だけに頼っている部分)もありました。
  • 所長さんは、ディーゼルエンジンの進歩や、国の基準の改正などでプラントの性能が追いつかないことや、今後の対策のことを心配しておられました。

WS211312

  • 使いこなされた伊丹クリーンセンターのエルフA型プラント。「愛機」という感じでメンテナンスもキチンとされてました。
  • お互いに、歴史的役割は「功労賞」ものだと感じつつ、所長さんの心配も迫り来る現実です

 今後の活動計画

  • 休耕田を借用し、菜の花栽培を続ける。
  • 菜の花の栽培・油搾り・石鹸・BDF製造など、菜の花を中心とする資源循環型社会の 大切さを訴えて行く。
  • また、菜種油の生産コストが高く、農家が自主的に取り組むことは難しく、活動の 広がりがない。栽培技術の向上、機械化、補助金制度など農家が魅力を感じる 制度改正、を行政に働きかけて行く。