最終更新日 2010-2-26
住所 | 〒656-1395 兵庫県洲本市五色町都志203番地 |
TEL | 0799-33-1924 |
FAX | 0799-33-1144 |
URL | http://www.city.sumoto.hyogo.jp |
担当者 | 高橋 壱(農林水産部 農政課) |
機関紙 | |
会員数 |
活動の概要
- 江戸時代後期、洲本市五色町に生まれた高田屋嘉兵衛は、蝦夷地開拓や日露間の紛争解決などの功績を残しました。その偉業を顕彰する公園『ウェルネスパーク五色』のオープンにあわせて、公園周辺に彼が愛したとされる『菜の花』を栽培したことをきっかけとして、菜の花エコプロジェクトがスタートしました。
- 菜の花は、油用品種として『キザキノナタネ』『ナナシキブ』の栽培を推進しています。転作奨励金の活用により栽培面積の拡大を図るほか、汎用コンバインの導入により、収穫作業の効率化と収穫量の増加を図っています。
- 菜種油は、『菜種搾油施設』の建設により、地域内一貫生産体制が整いました。安心安全の純淡路島産無添加なたね油『菜の花の恵み』のネーミングで島内外で販売するほか、兵庫県認証食品の認定を受けています。また、油粕は肥料として販売しています。
- 廃食用油は『ゴミの18分別』の一つに定めて回収しており、回収エリアは洲本市のほぼ全域をカバーしています。回収した廃食用油は、BDF精製プラントで軽油代替燃料にリサイクルし、トラックやマイクロバスなどの公用車燃料として利用しています。
- 菜の花エコプロジェクトを推進してきた結果、プロジェクトに必要な『設備』と『住民協力』の全てが整い、洲本市内で一連の循環サイクルが完成しました。これら資源を今後も活用することにより、プロジェクトの更なる拡大を図るほか、イベントや環境学習、視察受入等を積極的に行っています。

活動の歴史
- 平成 7年度 菜の花種子の無償配布開始、景観用菜の花の栽培開始
- 平成13年度 油用菜の花の栽培開始
- 平成14年度 菜種油の生産開始(外部発注)、BDF精製プラントの建設
- 平成15年度 廃食用油の回収、BDF精製利用開始
- 平成18年度 洲本市バイオマスタウン構想・洲本市地域新エネルギービジョンの策定
菜の花収穫用コンバインの導入 - 平成19年度 産地づくり交付金(転作奨励金)による菜の花栽培助成を開始
菜種搾油施設の建設
ひょうごバイオマスecoモデルに登録(兵庫県) - 平成20年度 地域内一貫生産の菜種油、菜種粕の生産販売開始
立ち上がる農山漁村に選定(農林水産省) - 平成21年度 次世代エネルギーパークに認定(資源エネルギー庁)

現在の活動状況

今後の方向
- 菜の花エコプロジェクトの推進により、菜の花栽培面積、菜種油の生産量、廃食用油回収量、BDF精製量の更なる規模拡大を目指す。
- 菜の花エコプロジェクトを核とした都市農村交流により、地域活性化を目指す。
- 菜の花だけでなくヒマワリも栽培し、エコプロジェクトの新たな展開を目指す。
活動の課題
- 栽培技術の向上等による菜種収穫量の増収。
- 菜の花栽培農家の収益性向上。
- BDFの品質確保。