77.NPO法人 INE OASA[い〜ね!おおあさ]

最終更新日 2010-2-26

住所 〒731-2104 広島県山県郡北広島町大朝 2487
TEL 0826-82-3950
FAX 0826-82-3688
URL http://www.e-jyan.jp/
E-mail
担当者  堀田高広(理事長)
機関紙
会員数 正会員/25人

活動の概要

INE OASA(い~ね!おおあさ)活動内容

◆2000年

保田哲博(現理事長)が滋賀県の愛東町(現東近江市)へ訪れた時、天ぷら油で走る車の話を聞きました。そこから、い~ね!おおあさの長い取り組みが始まったのです。滋賀県環境生活協同組合の藤井絢子理事長との出会いの中で、「日本中の休耕田を菜の花畑に・・・、菜の花畑を菜の花油田にしよう!」と夢を描きました。BDF(バイオディーゼル燃料)を作るエルフ社製プラントをレンタル、大朝でのデモンストレーションを行い、BDFで自動車やトラクターを走らせました。そこから、「資源循環型社会」について多くの人と話し、「大朝を菜の花の町・菜の花油田の町にしよう!」という壮大なプロジェクトを開始しました。
我々の思いを少しでも多くの人に知ってもらうために、ホームページの開設や「なのはな広場」を創刊しました。

WS500105◆2001年

INE OASA(アイエヌイーおおあさ)設立、会員24名でのスタート。INEを「い~ね!」と掛けて、多くの人に親しまれるように命名しました。
2月には、藤井絢子さんを招き「環境と健康にやさしいまちづくり講演会」を開催、町内外から多くの人に参加していただきました。そこからBDF精製プラントの購入資金として「菜の花応援団」の募集を開始、販売金額には程遠い4月には、BDF精製プラント「エルフA2型100L」の購入を決断、「菜の花応援団」に見守られる中で、BDF精製プラントの点火式を行いました。その後、募金は合計227名より736口、2,223,980円となりました。共同募金会・大朝町からも助成金をいただき、BDFプラントの設置費用をわずか10ヶ月で集めることができました。このプラントは町民の財産として、現在も大切に使用しています。
保田さんの畑で菜の花が満開の頃、大朝小学校の児童や大朝保育所の園児たちが菜の花の見学に来ました。これを機に大朝小学校では、「総合学習」で菜の花プロジェクトを勉強することになり、菜種の刈り取り体験や児童会での廃食油回収が取り組まれました。地域や学校で回収した廃食油でBDFを精製、スクールバスが、大朝町内で走り始めました。
11月には、INE OASAがNPO法人として認証されました。

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◆2002年

い~ね!おおあさの活動が、少しずつ周りからも注目をされるようになりました。BDFの精製や菜種の栽培についての問い合わせが殺到、全国から視察の訪問が増えました。
収穫した菜種は、出雲市の影山製油所に搾油をお願いし、「わさの菜種油」として販売を開始しました。
大朝小学校との菜の花学習では、本格的に菜の花の栽培から収穫まで、年間を通じて学習しました。
このような活動が評価され、青森県で開催された「第2回全国菜の花サミット」で、次回のサミット開催地に決定、その会場で全国に紹介されました。

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◆2003年

「第3回全国菜の花サミット」の開催準備のため、「菜の花サミットinおおあさ実行委員会」を設立しました。町民と行政で一体となった体制を作り、「菜の花プロジェクトは、ほんまに地域を元気にするんかいのぉ」をテーマにサミットを開催しました。また、交流会では、全国からの来場者を町民全員でもてなしました。大朝小学校では総合学習で「菜の花プロジェクト」の学習の成果を「第3回菜の花サミット」で発表し、多くの方から評価をいただきました。
また、中山間地域でのITインフラ整備の取組みも始め「大朝町ブロードバンド推進会議」を設立、大朝のほとんどの地域でADSLの使用が可能となりました。

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◆2004年

県立高冷地試験場の閉鎖により、施設の有効利用を目指した協議会を設立、施設名を「わさ環境公園」とし、農地保全・環境保全を目指したバイオマスエネルギーの拠点として、BDFの精製・菜の花の栽培・環境教育の現場として活用が始まりました。
隣接する千代田町でも廃食油回収が始まりました。また、公共交通機関のホープバスにBDF:軽油を1:5で混合して運行を開始、月平均300?の供給を行っています。

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◆2005年

大朝・千代田・豊平・芸北の4町が合併し、新生「北広島町」が誕生しました。
中国経済産業局より「バイオマス等未活用エネルギー実証実験事業」を受け、新町におけるバイオマスの調査を行いました。
広 島県スイス環境ミッション先進地視察へ参加し、スイスの「BIOCARB社」とBDFの技術協力提携を結びました、その他フランス、イタリアと訪問し、ヨーロッパにおけるバイオマスの利活用について勉強しました。
大朝地域の小枝営農組合と協力し、菜の花緑肥米の栽培を始めました。また、農地水環境保全向上対策モデル事業により「地域環境保全隊」を結成しました。

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◆2006年

大朝小学校での「環境学習」を地域環境保全隊とも連携、3~6年生まで1年を通してカリキュラム化を行いました。秋には地域・学校・保護者での収穫祭を賑やかに開催しました。地域の営農集団と取り組んできた、「菜の花緑肥米」はブランド米「おおあさぴゅあ菜米」として販売し、通販サイトも開始しました。

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◆2007年

BDFの普及に伴い、配達用タンクローリーを購入、農業機械や建設機械の給油が便利になりました。その他、小型電動搾油機も購入、搾油実験や環境学習へ活用しています。新たに菜種の種子栽培にも取り組み、ハウスで約80キロを収穫しました。「おおあさ・ぴゅあ菜米」が山形県庄内町のコンテストで優良賞を受賞、販売に拍車が掛かりました。大朝小学校「環境学習」では6年生が、アンテナショップ「ひろしま夢ぷらざ」での、「おおあさ・ぴゅあ菜米」販売も体験しました。~

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☆賞暦
  • 2002年11月 財団法人あしたの日本を創る会 ふるさとづくり振興奨励賞
  • 2003年11月 全国過疎地域自立活性化優良事例表彰
  • 2004年05月 第11回広島県景観大賞 県知事賞
  • 2004年11月 バイオマス活用協議会会長賞
☆免許
  • 2001年03月 再生利用業個別指定証 芸北広域環境施設組合 指定第1号
  • 2005年06月 再生利用業個別指定証 山県郡西部衛生組合 指定第1号