活動の歴史
- 1998年 新産業創造ネットワーク「菜種ワーキンググループ」を立ち上げたのち, 翌年搾油機を購入し菜種油を使った料理の試食会や地域イベントでPRを行った。
- 2000年 (有)フィールドテクノロジー研究室等と共同でディーゼル燃料化に向けた試験研究を行い、トラクターの運行などを試みた。
- 2004年5月 地域のパン屋さんの協力を得て、なばなペーストを練り込んだ「なばなパン」を製造、たきかわ菜の花まつり会場でお客さんに配布した。
- 2004年8月 たきかわ菜の花ネットワークを設立、記念講演会を開催した。
- 2004年10月 資源作物としてのナタネの事業可能性を調査する、地域循環型BDFモデル事業調査事業を実施した。同年、「菜の花からはじまる環のまちセミナー」の第1回(藤井絢子講師)及び第2回(谷脇 憲講師)を開催した。
- 2005年 1月 近隣の油脂製造企業で滝川産ナタネを搾油。 異業種交流グループ(3C)製作の搾油機「玉絞り」を市役所ロビーにて実演。市内のナタネ栽培農家では、ナタネ油の独自商品を開発、販売に着手した。
- 2006~08年 滝川産ナタネから搾油し、直接、エステル化処理を行い、ごみ収集車や公用車などの燃料として利用し、走行試験を実施した。
最近の活動状況と課題
- 2008年度収穫分の作付面積は約210haであり、全国一の栽培面積を誇る。ただし、今後は作付に対する国の交付金が廃止となり、これまでの規模の生産量が継続的に維持できるかどうかは不透明な状況にあります。しかし、いまや「菜の花畑」「ナタネ生産」といえば、多くの人に滝川市を想起していただけるくらいに、そのイメージは定着してきているところであり、また5月下旬~6月上旬の菜の花の季節には、市内外からの多くの観光客の皆様にその壮大な景観を楽しんでいただいています。(ナタネは連作障害を回避するため、その年ごとに、菜の花の観賞できるポイントが変動するため、下図のようにその年ごとにマップを作成しています。)
- そういったなかで、ナタネ油の燃料化の取組については、ドイツなどで大規模に行われている食用油利用を介しない直接燃料化の事業化を模索してきたところですが、コスト面において実用レベルへの引き下げが困難であることや、現状では、純国産の稀少な食用油として付加価値を見出すことがナタネ栽培にとってはより有効な方策であるといった状況に加え、いわゆる「品確法」の改正により、燃料利用への規制強化が図られたことなどから、ナタネを原料とした燃料製造については、その方向性の見直しを図っているところです。
