最終更新日 2005-08-31
12.福島県 北塩原村役場
住所 | 〒966-0485 福島県耶麻郡北塩原村大字北山字姥ケ作3151 |
TEL | 0241-23-3113 |
FAX | 0241-25-7358 |
URL | http://www.vill.kitashiobara.fukushima.jp/ |
担当者 | 遠藤 和宏(住民ふれあい課 生活班) |
機関紙 | 広報 きたしおばら |
会員数 |
活動の概要
- 本村は,国立公園地域である裏磐梯を有する自然豊かな村であります。 近年,生活様式の多様化や観光客の増加などにより,裏磐梯に点在する200余りの 湖沼群が生活排水や廃食用油が流れ込み水質汚染が急激に進んでおりました。
- 平成6年より下水道整備を進めほぼ全村が終了している状況にありますが 一部地域では今だに廃食用油が湖等に流れ込んでいる現状であります。
- 北塩原村廃食用油リサイクル事業とは,この湖等に流れ込んでいる廃食用油を 減らすために宿泊施設や飲食店,家庭等から回収し,リサイクル燃料として 利用するものである。
- 本村では,平成14年4月より一部の地区をモデル地区として,廃食用油の収集を 開始し,公共施設の一般ボイラーの燃料としてリサイクルしてきました。
- 平成16年3月には国庫補助事業を受けて廃食用油燃料化装置を導入し, バイオディーゼル燃料の精製を開始ました。
- 現在は,公用車(2台)とレトロバス(1台)に精製した燃料を使用しています。
なお,精製設備及び給油設備は「いこいの森廃食用油リサイクル作業所」 に設置してあり,給油については随時できるシステムをとっている。
1.ゴミの減量化及びリサイクル
- 現在廃棄物として、ゴミの収集や台所の流し等に捨てられている廃食用油を資源として有効利用でき,湖沼等の環境保全に役立つとともに,廃食用油のリサイクル体制の確立を図る。
2.公用車等の排ガスのクリーン化
- 排ガス中の硫黄酸化物及び黒煙が非常に少なくなるとともに,地球温暖化防止に つながる。
3.自然環境保護への村民の理解の促進
- 公用車及びレトロバスの燃料に利用することにより,環境保全型の循環型社会の形成を目指している本村環境事業への村民等の理解と協力につながる。
活動の歴史
○2002年度
- オイルチェンジボーヤ導入(村単独事業)。
- 裏磐梯地区をモデル地区として廃食用油の回収開始。
- ラビスパ裏磐梯のボイラーの燃料としてリサイクル開始。
○2003年度
- ME・Xチェンジャー導入。
(国庫補助金:バイオマス利活用フロンティア推進事業・1/2補助)
○2004年度
- バイオディーゼル燃料精製開始。
- 公用車及びレトロバスで使用開始。
- 廃食用油の回収対象地区を村内全域に拡大。
2003年度の活動結果
- 廃食用油をBDFに精製する機械(ME・X・チェンジャー「ME―200型」)を3月に導入。
最近の活動状況
- 2004年5月 本格的にBDFの精製開始。 公用車2台の燃料として試験的にBDFを使用。
- 7月 BDFを燃料とした桧原湖1周のレトロバス運行開始。
- 8月 廃食用油の回収対象地区を村内全域に拡大。
- 2005年2月 石油ストーブによるBDFの燃焼実験。
活動の課題
- 冬期間におけるBDFの精製及び利用方法。
- 副産物であるグリセリンの利用及び処分方法。