【2001(平成13)年】
菜の花プロジェクトを積極的に進めていた旧愛東町( 東近江市)に、全国各地から視察が増え始め、それぞれの地域で「愛東モデル」を実践するところがいくつか現れ始めたころ、菜の花プロジェクトの関係者が一同に集まる「サミット」の構想が生まれました。
愛東町とともに、菜の花プロジェクトに熱心に取り組んできた新旭町(現高島市)を会場に「菜の花サミット」を開催する企画が立てられ、開催プログラムの準備や全国の取り組み団体の取材を元にした資料集を作成しました。
琵琶湖西岸の人口わずか12,000人の町、新旭町の公民館が入りきれないくらいの人が参加してくれました。
全国からの「リレートーク」ではお互いの元気の交換が行われ、「菜の花サミットの全国持ち回りによる継続開催」と「菜の花プロジェクトの全国ネットワークの設立」が決められました。
10月に、菜の花プロジェクトネットワークが主催し「ドイツ ・エコツアー」を実施しました。「9.11同時多発テロ」直後で参加者のキャンセルもありましたが、シュトラウビング市、パイティング市、ケルン市、ボン市、ヴィス バーデンなどを訪問し、ドイツにおける環境・エネルギーの取り組 みなどを視察しました。
- 4月 第1回菜の花サミット
テーマ「循環型社会へ!田んぼと里山からのメッセージ」 - 4月 菜の花サミットで「菜の花プロジェクトネットワークの創設」を決定
- 4月 菜の花サミットで「菜の花サミットの全国持ち回り開催」を決定
- 10月 ドイツ・エコツアー
【2002(平成14)年】
「第2回全国菜の花サミット」が青森県横浜町で開催されました。横浜町は日本で最大規模の菜の花栽培を行っており、観光を含めこれを地域活性化に結びつけたいという狙いがありました 。
3月に「バイオエナジー利用研究会」を立ち上げました。菜の花に象徴される田んぼが生み出すバイオマスだけでなく、森林がもたらす木質バイオマスや牛や豚などの畜産バイオマスといった幅広いバイオマス利用を考える研究会です。
この年、国が1府6省からなる「バイオマス・ニッポン総合戦略」を発表し、地域モデルとして菜の花プロジェクトを取り上げました。
5月には、九州地区での菜の花プロジェクトの情報交換を行うための「九州菜の花サミット」が佐賀県伊万里市で開催され、以降3回開催されます。
この九州菜の花サミットで菜の花プロジェクトネットワークの「規約の制定」と「役員」が決められ、菜の花プロジェクトネットワークは正式スタートを切ることになりました。
また7月には菜の花プロジェクトの広がりを政治の立場から後押し超党派の衆参国会議員約100名からなる「菜の花議員連盟」が設立されました。
- 3月 バイオエナジー研究会をスタート (〜2003年まで。5回開催)
- 3月 山形県バイオマス・シンポジウムを開催
- 3月 九州菜の花サミットin伊万里
- 5月 第2回全国菜の花サミットin横浜町
テーマ「日本一の菜の花畑から資源循環・環境を考える」 - 7月 超党派国会議員による「菜の花議員連盟」設立
- 7月 バイオマス・ニッポン総合戦略スタート
- 11月 日本環境会議アジア会議(台湾・中山大学)で菜の花プロジェクトを紹介
【2003(平成15)年】
「第3回全国菜の花サミット」が広島県大朝町(現北広島市)で開催されました。2001年の菜の花サミットのときに開催を表明され以降準備を進められてきました。
大朝町の最大の地域課題は「過疎の克服」でした。そのためこの第3回全国菜の花サミットのテー マは「菜の花プロジェクトは、ほんまに地域を元気にするんかいのぉ?」。
この問題提起を受け、新旭町(現高島市)をケーススタディにして環境と経済が 好循環する地域づくりをさぐる3ケ年事業として「サスティナブル・デザイン委員会」をスタートさせ ました。
また、九州地区では2002年に引き続き、熊本県本渡市で「第2回九州菜の花サミット」が開催されました。
5月には2001年に続いて「ドイツ・エコツアー」を実施しました。最終の「第5回バイオエナジー利用研究会」でドイツの講師から紹介があったユーンデ村での「エネルギー自立村」の取り組みをはじめ、バイエルン州保護局、ドイツの「地域生き生きコンクール」受賞地域であるホーエンローエ地 区、グロイセンハイムなどを視察しました。
- 3月 第2回九州菜の花サミットin天草
- 4月 第3回全国菜の花サミットinおおあさ
テーマ「菜の花プロジェクトは、ほんまに地域を元気にするんかいのぉ?」 - 5月 新旭町で「サスティナブル・デザイン委員会」
- 5月 ドイツ・エコツアー
【2004(平成16)年】
「第4回全国菜の花サミット」が茨城県八郷町で開催されました。この菜の花サミットに基調講演をお願いしたのが内橋克人さんです。1月に出版した「菜の花エコ革命」を読んで、この取り組みを大きく評価していただきました。内橋克人さんは、当時NHKで担当されていた「人間講座」に菜の花プロジェクトを取り上げていただき、愛東で番組収録もしていただきました。
九州地区では「第3回九州菜の花サミット」が宮崎県で開催されました。次の年にも九州サミットは予定されていましたが、開催当日に地震が発生して取りやめになりました。
この年から、未来世代の菜の花プロジェクトへの取り組みに焦点を当てたイベントとして「第1回菜の花学会・楽会」を静岡県大東町で開催しました。以降10回まで、滋賀県愛東町に会場を固定して開催しました。
また、韓国で菜の花プロジェクトに取り組む仲間が中心になって9月には「日韓菜の花サミット」 を開催しました。
そしてこの年、大きな賞を受賞しました。
1999年から毎年東京ビッグサイトで「エコプロダクツ展 」が開催されています。環境系展示会としては国内最大規模の展示会です。この年に設けられた「エコプロダクツ賞」のエコサービス部門で、 唯一のNPOとして菜の花プロジェクトネットワークが「農林水産大臣賞」を受賞しました。
- 1月 「菜の花エコ革命」出版
- 3月 第3回九州菜の花サミットin宮崎
- 4月 第4回全国菜の花サミットinいばらぎ
テーマ「持続可能な社会づくりは地域の『共生』と『協働』から」 - 4月 第1回菜の花学会・楽会in大東
- 9月 日韓菜の花サミットin光州
- 9月 全国ボランティアフェスティバル参加
- 12月 エコプロダクツ展で農林水産大臣賞受賞
【2005(平成17)年】
「第5回全国菜の花サミット」が兵庫県五色町で開催されました。阪神淡路大震災から10年目。震災被害を受けた淡路島を持続可能な資源循環型の環境立島を実現するため「あわじ菜の花エコプロジェクト」が取り組まれてきました 。
このサミットではリレートークの発表者を公募で募集しました。韓国における菜の花プロジェクトの取り組みが報告されたのもこの時です。
また、滋賀から4台のBDFカートが運び込まれ、体験試乗会も行われました。
同時期に愛知県で開催された「愛・地球博」の開会式場を菜の花で飾るプロジェクトに協力しました。全国から菜の花を持ち寄ってもらい会場いっぱいに菜の花を飾ることが出来ました。開会式で「未来プロジェクト」として、菜の花プロジェクトが紹介され ました。
この愛地球博で、BDF精製プラント「エルフ」が、世界の100件の優れた環境技術を表彰する「愛・地球環境賞」を受賞しました。
国のバイオマス利活用事業の助成を受けて旧愛東町に「あいとうエコプラザ菜の花館」が完成しました。この竣工と1市6町の合併により誕生した東近江市の誕生記念事業として愛東町(現東近江市) で「第2回菜の花学会・楽会」を開催しました。以降、菜の花学会・楽会は東近江市に開催会場を固定して開催してきました。
- 1月 「あいとうエコプラザ菜の花館」完成
- 3月 「愛・地球博」の会場を菜の花で飾るプロジェクトに協力
- 3月 第5回全国菜の花サミットinあわじ
テーマ「菜の花の向こうに、明るい未来が見える。震災の島から花の島へ」 - 4月 第2回菜の花学会・楽会「未来への贈り物」
- 9月 サスティナブル・デザイン研究会も参加して「持続可能な高島を目指して」シンポジウム開催
【2006(平成18)年】
この年、特定非営利活動法人菜の花プロジェクトネットワークの法人登記を終えました。
香川県高松市で「第6回全国菜の花サミット」が開催されました。四国全県の共同開催。サミット開催に向け事前にBDFカーで四国一周アピール。
UNEP親善大使の加藤登紀子さんが応援に駆けつけエールをいただきました。
この第6回菜の花サミットでこれまでの5年間の取り組みを踏まえた資料集をつくりました。今回の「菜の花サミット15年記念誌」もこのときの資料集がベースになっています。
2005年から東近江市を会場に開催してきた「菜の花学会・楽会」は、岡山県や静岡県の高校での取り組みの紹介、県内の企業での取り組みの報告などが行われました。若い世代への菜の花プロジェクトをどう引き継いでいくかが大きな関心事です。
この「菜の花学会・楽会」は若者・未来世代に焦点を当て、菜の花プロジェクトについて学んでもらいたいという思いと、学びと活動を続けるために菜の花に関わる活動を大いに楽しんでもらいたいという願いを込めて名づけられています。
- 1月 菜の花プロジェクトネットワークの特定非営利法人登記完了
- 5月 第6回全国菜の花サミットin四国
テーマ「黄色い花たちの挑戦」 - 8月 第3回菜の花学会・楽会「菜の花プロジェクトが地域の力となるためには」
【2007(平成19)年】
「第7回全国菜の花サミット」が山形県山形市で開催されました。
菜の花サミットの山形宣言文では《菜の花サミットin山形に参加した私たちは、過疎地域をはじめとする多くの地方が持つバイオマス資源を積極的に利活用し、目に見える地域循環サイクルをつくり出す菜の花プロジェクトを一層前進させることが地域を活性化する鍵であると考えます》と表明。「バイオマスを生み出す農地の保全のために、国・地域が支援システム構築に向けた取り組みを行うこと」などが呼びかけられました。
第4回目を迎えた菜の花学会・楽会は、基調講演で中貝宗治(豊岡市長)から「コウノトリとともに生きる~豊岡の挑戦」を語ってもらいました。
- 3月 全国バイオディーゼル利用推進協議会設立
- 6月 第7回全国菜の花サミットin山形
テーマ「どうする地球温暖化!どうなる日本の農業とエネルギー!」 - 8月 第4回菜の花学会・楽会「地域から、未来の可能性をさぐる」
- 10月 グリーン購入フォーラムin仙台で「グリーン購入大賞」受賞
- 10月 近畿バイオマス検討会スタート
【2008(平成20)年】
菜の花プロジェクトでは、「ないものねだり」から「あるもの生かし」をするために「あるものつなぎ」を進める取り組みを始め「ハンドシェーク(握手)」と名付けました。「あるものつなぎ」を進めるための仕組みや人材を地域につくることも必要になりました。
「あるものつなぎ」の当面の目標は「農の生活の活性化」です。「ハンドシェーク協議会」が立ち上がり、この取り組みから「農家レストラン」「高校生レストラン」「農家民宿・民泊」などが生まれています。
5月に長野県大町市で「第8回全国菜の花サミット」を開催しました。「地油」という言葉が出てくるようになりました。地元で生産したナタネから油を絞ってくれる精油所探しも進めました。
地油を利用して「ナタネ油のエキストラ・バージンオイル」の利用がこのサミットで提起されました。天ぷら油としてだけでなく、そのままナタネ油を活用することで付加価値を向上させようというものです。ナタネ油のエキストラ・バージンオイルの美味しさを普及するきっかけになった料理の鉄人の石鍋宏さんにその魅力を語ってもらいました。
8月の第5回菜の花学会・学会では、第5回目を迎える真夏のイルミネーション「コトナリエ」の報告をしてもらいました。2004年から始まったこの事業は、「イルミネーションはきれいだけど 電気代がもったいない」と、2006年の第3回コトナリエから地域から出る廃食油を回収してBDFに精製し、それを使っての自家発電の電気で実施しています。「コトナリエ」はこの取り組みにより「ふるさとイベント対象《奨励賞》」を授賞されています。
- 4月 地域にあるものを結びつける「ハンドシェーク協議会」を立ち上げ
- 5月 第8回全国菜の花サミットin信州・大町
テーマ「食油文化の再生」 - 7月 日本環境会議in四日市で「環境再生に菜の花プロジェクトを」と報告
- 8月 第5回菜の花学会・楽会「地域から考える、食とエネルギーの地産地消」
【2009(平成21)年】
「第9回全国菜の花サミット」は東京・永田町で開催しました。菜の花サミットを始めたころから、このサミットは東京以外の地域での開催を進めてきました。しかし、この時期国政の状況が混沌としてきていました。政権交代が行われるかも知れないという緊張感が高まる中で、「国政に菜の花プロジェクトの目指すものをアピールする」という狙いを込めて、急遽東京での開催を決定しました。開催は7月。場所は都道府県会館を借りて行いました。
サミットには全政党から国会議員が参加してくれました。サミット直後の8月の総選挙で政権交代が行われました。
この時採択された東京サミットの宣言文は「国は、持続的経済社会の構築に向けた国家意思を持っているのだろうか?」で始まり、「私たちは、日本を再生していくために、地域の知恵と実践に国が学び、地域での取り組みを積極的に支援することが不可欠あると考える」と続きます。
この年は10月に「第6回の菜の花学会・楽会」を開催し、廃食油からBDF燃料を精製するミニ・プラントを積み込んだランドクルーザーで世界一周を成し遂げた山田周生さんを招いてBDF燃料の可能性の話を伺いました。
- 2月 ハンドシェーク協議会「家庭料理大集合」《冬の味》実施
- 7月 ハンドシェーク協議会「家庭料理大集合」《夏の味》実施
- 7月 第9回全国菜の花サミットin東京
テーマ「バイオマスで地域と地球を再生する ~食とエネルギーの地産地消~」 - 10月 第6回菜の花学会・楽会「農とエネルギーのある暮らし」
【2010(平成22)年】
「第10回全国菜の花サミット」が愛知県田原市で開催されました。田原市は太平洋を望む渥美半島にあり、冬でも滅多に雪が降らない温暖な地ですが、このサミットでは雪に見舞われました。
この年から東近江市にある農業高校と連携して「高校生レストラン」プロジェクトを立ち上げました。農作物や畜産物を生産するだけでなく、それを加工し、提供するまでを高校生の手で実現しようと始めました。この高校生レストランは12月のクリスマスにあわせて実現されました。以来、今日まで期間限定の高校生レストラン(「高校生カフェ、八南レストラン」として毎年行われています。 このプロジェクトには、農業高校で生産技術などを学んだ生徒たちの働く場をつくりだそうという狙いもあります。
10月にはこの取り組みを「菜の花学会・楽会」で取り上げ、結城登美雄さんを講師に「田舎に仕事をつくる」をテーマにして実施しました。 夜には愛郷の森ロッジを借りて、学生たちと《夜なべ談義》で「田舎で仕事がしたい。こんなビジネスが出来そう」について語り明かしました。
- 2月 第10回全国菜の花サミットin田原
テーマ「孫・子に残そう『食・エネルギー』生産の場を」 - 4月 ハンドシェーク協議会「家庭料理大集合」《春の味》実施
- 4月 滋賀県立八日市南高校と「高校生レストラン ・プロジェクト 」をスタート
- 10月 第7回菜の花学会・楽会「田舎に仕事をつくる」
- 10月 菜の花プロジェクトで中国(北京環境NGO、北京大学、精華大学)訪問
- 11月 ハンドシェーク協議会「家庭料理大集合」《秋の味》実施
- 12月「高校生クリスマスレストラン」オープン
【2011(平成23)年】
3月11日に福島沖を震源地とする東日本大震災が発生しました。この地震と地震がもたらした大津波で福島第一原子力発電所事故が起こりました。
「第11回全国菜の花サミット」は震災のため当初の予定時期6月を変更し、10月に「第11回全国菜の花サミ ットinとかち」として開催しました。
東日本大震災は、「食とエネルギー」の地域自立の大事さを私たちに再認識させました。この福島第一原発の事故の影響は大きく、これまで安全とされてきた原発も事故を起こす可能性があることを思い知らされた私たちは、今後原発にどのように向き合っていくべきなのが大きな課題として浮上し てきました。
菜の花プロジェクトでは、「東日本大震災支援事業」の取り組みとして、 農地の再生と暮らしの復興を目指して「農・モア・ふくしま」を立ち上げました 。「ナタネ播種ボランティア」もその一環です。
1月には「菜の花エコ革命(2004年)」に続き「菜の花エコ事典」を出版しました。「エコ革命」が菜の花プロジェクトの《理論編》だとするとこの「エコ事典」は《実践編》です。
- 1月 「菜の花エコ事典」出版
- 4月 チェルノブイリ訪問
- 9月 第11回全国菜の花サミットinとかち
テーマ「今こそ考えよう。食とエネルギーの地産地消」 - 9月 単行本『チェルノブイリの菜の花畑から〜放射能汚染下の地域復興〜』出版
- 10月 第1回被災地支援ナタネ播種ボランティア (福島県須賀川市・いわき市)
- 12月 滋賀県立八日市南高校「高校生カフェ」開店(以降「八南レストラン」として毎年開催)
【2012(平成24)年】
東日本大震災と福島原発事故の影響もあって「第8回菜の花学会・楽会」はこの年の2月の開催となりました。基調講演は医療支援や土壌の除染作業に取り組んできた「チェルノブイリ救援・中部」の河田昌東さんにお願いしました。
4月には福島県須賀川市で「第12回全国菜の花サミット」が開催されました。須賀川市は東日本大震災時に非常に強い地震により建物の多くが倒壊し、また福島原発事故による放射能汚染により山林が大きな被害を受けています。
サミットで採択された宣言では「これまでの《他人から与えられたエネルギーに頼る社会》から《地域が自立的にエネルギーを生み出し、地域を創造していく社会》を目指し、勇気と決意を持って、そのための一歩を踏み出していかなければなりません。そして「食とエネルギー」という社会の持続性を生み出す力を持つ農村と農業の復興を進めなければなりません」と訴えています。
2011年から「東日本大震災支援事業」として「ナタネ播種ボランティアバス」を本格的に動かし、この年10月にはいわき市や須賀川市などで「被災した農地」や「プランター」へのナタネ播種活動を 行いました。
- 1月 ドイツ・エコツアー(ユーンデ村、バールリッセン地区、エッフェルタ村、フェルドハイム村)
- 2月 九州ナタネ王国サミットinおおき
- 2月 第8回菜の花学会・楽会「絶望から希望へ ~菜の花プロジェクトは一筋の光となるか」
- 4月 第12回全国菜の花サミットinふくしま
テーマ「よみがえれ、本当の空 おきあがれ 明日の大地
~『菜の花プロジェクト』と『食の安全』 放射能に負けない福島の姿~」 - 10月 第2回被災地支援ナタネ播種ボランティア (福島県須賀川市・いわき市・南相馬市)
- 12月 第9回菜の花学会・楽会「菜の花プロジェクトの底力 ~ここから始まる未来への種まき」
【2013(平成25)年】
島根県津和野市で「第13回全国菜の花サミット」が行われました。サミット実行委員会の主体は農業者でつくる「わくわく津和野協働組合」でした。自動車がナタネ油で動くなら農業機械も動くはずと平成15年からナタネ栽培の取り組みが始まりました。
サミットの事例報告では、これまでのサミット開催地から、それぞれのサミット開催後の取り組み経過が報告されました。
第10回を迎え今年で最終回とした「菜の花学会・楽会」は福島県と宮城県の小学生・中学生・高校生を滋賀に招き、BDFを利用した自家発電による夏のイルミネーションイベント「コトナリエ」と 連携して実施しました。
- 4月 第13回全国菜の花サミットin津和野
テーマ「菜の花で農業を救え!津和野の田畑は油田だよ」 - 4月 近畿ろうきん「すまいるエココース」に選定
- 8月 第10回菜の花学会・楽会「すべての子どもたちの笑顔のために ワクワクを伝えたい」
- 10月 第3回被災地支援ナタネ播種ボランティア (福島県須賀川市・南相馬市)
- 12月 BDFイルミネーションin南相馬(原町区)で開催
【2014(平成26)年】
千葉県神崎町で「第14回全国菜の花サミット」が開催されました。千葉県の県の花は「菜の花」、神崎町は「発酵のまち」です。「食の多様な活用の道をさぐる」ことが大事だという提起が行われま した。
4月に夏原グラントの助成を受け滋賀県立近江八幡工業高校の生徒たちと「BDFをつくる・楽しむ・広げる高校生プロジェクト」をスタートさせました。
9月に行った4年目のナタネ播種ボランティア活動には地元の農業者や相馬農業高校の生徒、名古屋からのボランティアの人たちも参加してくれました。
- 4月 第14回全国菜の花サミットin神崎
テーマ「菜の花が世界を救う!~地域から私たちの未来を考える~」 - 4月 滋賀県立八幡工業高校と「BDFをつくる・楽しむ・広げる高校生プロジェクト」を開始
- 9月 第4回被災地支援ナタネ播種ボランティア (福島県南相馬市)
- 12月 2回目のBDFイルミネーションin南相馬(小高区)、須賀川(福島空港公園)開催
【2015(平成27)年】
第15回全国菜の花サミットは「里帰りサミット」です。15年前に新旭町(現高島市)に集まっていただいた方々のパワーが「菜の花サミット」を毎年開催し続ける原動力になりました。15回の継続力を土台に、新しい15年に向かっての歩みを始めます。
来年は「奈良」での開催も決まっています。
しかし、我が日本国はあれだけ悲惨な原発事故の後始末も出来ていないにもかかわらず、まだ「ベースロード 電源」を原発にすることから舵が切れません。それが地方を元気にすることになるのでしょうか。私たちはこの現状を地方から変えていくことが「地域をほんまに元気にする」ことにつなが ると思います。
- 4月 第15回全国菜の花サミットin東近江
テーマ「菜の花プロジェクトはほんまに地域を元気にしたんかいのぉ?
~確かめに行こう!東近江へ~」