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「菜の花プロジェクトへの疑問」にお答えします
「菜の花プロジェクト」をスタートさせて以来、たくさんの質問を受けます。
そこで、このコーナーでは、菜の花についての質問からこのプロジェクトの仕組みについての質問まで、よく出てくる質問をQ&Aの形に整理しました。
新しい質問については、この「菜の花Q&A」に追加していく予定です。
もくじ
「菜の花プロジェクト」に関すること †
Q.いつから始められたのですか †
1998年からです。廃食油の燃料化自体は、すでに1994年から愛東町で試験的に実施され、多大な成果を見せていました。それを受けて、自立した地域循環型社会を構築しようと、もう一歩進めた「菜の花エコプロジェクト」をスタートさせたのです。
Q.プロジェクトでは、どんなことをしていますか †
菜の花の栽培はもちろん、それを利用した環境学習など幅広く活動しています。具体的には、以下のようなことが取り組まれてきました。
- [1999年]
- アースデイしがを開催しました。(テーマ:地域エネルギー)
- 愛東町子ども会「なんでもチャレンジ隊」による菜の花を利用した環境学習を行ないました。
- 滋賀県「なたね栽培実験事業」三ヵ年計画がスタートし、県内5ヵ所が選定され、愛東町では下中野営農組合が取り組みました。(130a)
- 上記の他にマーガレットステーション周辺100aに菜種を栽培し、搾油を行ないました。
- 下中野集落の子ども会を対象に「菜の花エコ学習会」を行ないました。
- [2000年]
- 県事業(なたね栽培実験事業)2年目に再び下中野営農組合が取り組みました。(111a)
- 上記の他にマーガレットステーション周辺200aに菜種を栽培しました。
- 環境を考える「菜の花ワン、ツー、刈り取りデー」を行ないました。
- あいとう菜の花畑で「収穫した採種をしぼろう体験学習会」を行ないました。
- 町内の幼稚園・小学校で「菜の花エコ給食」を行ないました。
Q.「菜の花」の栽培面積はどのくらいですか †
- 「菜の花」栽培面積は、滋賀県「なたね栽培実験事業」の実績をご紹介します。
- 1999年には守山市100a、八日市市100a、愛東町100a、長浜町104a、新旭町100a播種しました。
- 2000年は、守山市100a、近江八幡市100a、愛東町112a、長浜町100a、新旭町111a播種しました。
Q.なたね油の販売価格はいくらですか †
今年(2001年)、試験的にマーガレットステーションで販売します。280g(ビン入り)600円の予定です。
Q.これまでに、どんな効果がありましたか †
従来の廃食油の回収・リサイクル事業が、この「菜の花エコプロジェクト」によって広がりを見せています。
まず「転作田に菜の花を植え、なたねを収穫し、搾油してなたね油に。そのなたね油は料理や学校給食に使い、搾油時に出た油かすは肥料や飼料として使う。廃食油は回収し、石けんや軽油代替燃料にリサイクルする」という一連の循環サイクルが定着しつつあります。さらに、養蜂との連携、菜の花の観光利用など、地域内のより広く深い資源循環サイクルへの展望が開かれています。
「資源循環型社会」「地域自立のエネルギー」のモデルの基礎ができたところです。いよいよ、転作田全体へ展開するための国含めての政策検討に取りかからねばなりません。
「菜の花栽培」に関すること †
Q.どんな品種がありますか †
大きく分けて以下の2種類あります。
- 低エルシン酸品種(エルシン酸5%):キザキノナタネ、アサカノナタネ、東北90号などです。
- 従来品種:オウミナタネ(エルシン酸40〜50%)、ムラサキナタネ(エルシン酸90%)などです。
Q.土づくりはどうするのですか †
堆肥など有機物の施用を心がけます。苦土石灰を10a当たり、80〜100kg施用します。
Q.栽培の仕方はどんな方法がありますか †
「苗の定植」と「直撒き」の方法があります。
時期は、滋賀県では「苗の定植」の場合11月下旬までに苗を定植します。「直撒き」の場合9月下旬に播種します。(ドリル撒き:300〜350g、全面全層撒き:400〜500g)
Q.無農薬栽培でどんなポイントに気をつけたらよいですか †
- 有機物の投入や深耕などにより、健康な土づくりを心がけます。
- 適正施肥、特に窒素分を多くしないよう気をつけます。
- 適量播種を心がけ、栽植本数を多くしないようにします。
- 小麦などの組み合わせによる輪作を実施します。
- 排水対策、草刈り等ほ場の整備をします。
Q.病害虫の対策は何がありますか †
「雪腐菌核病」と「菌核病」の場合の対策をご紹介します。
- 雪腐菌核病の場合、
- 適期播種に努めます
- 連作を避けます
- 十分な排水対策を講じます。
- 菌核病の場合
- 窒素肥料を多用しないようにします
- 連作を避けます
- 被害が出たら株を抜き取り消却します。
Q.収穫量、搾油量はどのくらいですか †
収穫量は、滋賀県の1年目の栽培実験実績では平均179kg/10aでした。(最高で237kg/10a収穫できたところもありました。)また、青森県横浜町では平均250kg/10a、ドイツでは300〜400kg/10aです。
搾油量は、圧縮法による1回の搾油で菜種収穫量の30%得られます。
Q.なぜ収穫量に違いが出るのですか †
菜種栽培は湿害が起こりやすいためです。排水対策の徹底状況によって収量に格差が出ます。
Q.収穫・乾燥の方法と留意点を教えてください †
「手刈りなどによる刈倒し」の場合と「コンバイン刈り」の場合で違います。
- 「手刈りなどによる刈り倒し」の場合
- 収穫時期:成熟期の3〜4日後に刈倒します。
- 成熟期の判定:主茎の穂先から3分の1の莢中の子実が5〜6粒黒色を帯びた時が成熟期です。
- 乾燥方法:刈倒し後3〜4日間地干しして、さらに反転して3〜4日間乾燥させて脱粒します。
- 乾燥留意点:
- (1)脱粒直後の子実水分は15〜30%あるので、天日乾燥して10%以下にします。
- (2)トラクターの踏みつけによる脱粒は行なわないようにします。
- 「コンバイン刈り」の場合
- 収穫時期:子実の水分12%程度(成熟期の7〜10日後)の時期に収穫します。
- 収穫留意点:
- (1)異種殻粒が混入しないよう機内の掃除を徹底します。
- (2)刈高さを穂の近くまで高くして刈り取り速度を上げ、リールの回転を最小にします。
- 乾燥方法:通風乾燥機、または天日で十分に乾燥して子実水分を10%以下にします。
- 乾燥留意点:
- (1)乾燥が不十分だと発熱して品質低下をまねきます。
- (2)コンバイン収穫の粒は一時的に大量に脱粒させるので、通風乾燥機の利用が好ましいです。
「廃食油の回収」に関すること †
Q.回収システムはどのようにつくったのですか †
10〜20軒ごとにポリタンクを設置する方式、公民館などに住民が持ち込む形式など、地
域によって多様な形態になっています。
Q.廃食油回収はどなたが担当しているのですか †
基本的には地域住民の皆さんが協力して下さっています。すでにBDFプラントを設置している愛東町、八日市市、新旭町では、地域住民と行政連携の回収システムができています。石けんプラント、BDFプラント未設置の市町村については、地域住民(組合員)の協力を得て環境生協が定期的に回収しています。最近では、広報面などで行政のバックアップが見られるようになってきました。
Q.回収方法と頻度を教えてください †
滋賀県では1976年以来、地域住民主体の回収システムをつくってきており、現在では回収ステーション数が約400ヶ所あります。回収頻度は、毎週、毎月、隔月、シーズン毎な
ど、地域によってさまざまです。
Q.回収容器はどんなものを使っていますか †
10リッターのポリタンクを再利用して使っています。
Q.回収された廃食油はすべて燃料化されますか †
いいえ。粉石けんもつくっています。
「廃食油の精製(バイオ・フューエル化)」に関すること †
Q.廃食油の燃料化はどのように行なわれますか †
燃料化プラントで精製します。廃食油100リッターをメタノール20リッター、触媒として、KOH800gを添加して反応させます。精製される軽油代替燃料は100リッターです。
Q.廃食油の燃料化には、許認可を受ける必要がありますか †
燃料化自体については、許認可の必要はありません。燃料化プラント設置については、地域によって消防法との関係で、設置場所、設備等について条件付けがあります。
「バイオ・フューエルの利用」に関すること †
Q.バイオ・フューエルは従来の軽油燃料と比べてどんな長所を持っていますか †
バイオ・フュ−エルとは、植物油から精製した燃料(バイオ=植物、フューエル=燃料)のことで、軽油代替燃料です。これは従来の軽油に比べて生産性に優れ、しかもより低公害なエネルギー源だと言われています。次のような長所が見つけられているからです。
- 軽油と使い勝手が同じです。
- 軽油よりも含有有害物質の量が少ないのです。SOxはほとんど出ません。
- 植物油の廃食油を使うので、廃棄物リサイクルになります。
- エネルギー枯渇問題の解決策のひとつとなります。
- 自立した地域循環型社会の構築に貢献できます。
Q.バイオ・フューエルはどの車でも走らせることができるのですか †
はい、基本的にできます。軽油で走っているディーゼルエンジン車に、軽油に替わる燃料としてそのまま利用できます。コモンレール方式エンジンに利用しているユーザーのお話では、この方式のエンジンを搭載した車についても問題はないということです。また、ゴミ収集車、農耕用トラクター、漁船の燃料など幅広く利用できます。
Q.バイオ・フューエル1l当たりの販売価格はいくらですか †
組合員利用価格として、環境生協では試験的に 90円/リッターで供給しています。
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